エヌティーテクノは高品質をうたっていますし、取引先からもそれなりの評価を得ていると思いますが、その品質に関し、いわゆる「お目付役」の役割を果たしているのが私のような品質保証の人間です。新しい製品を立ち上げたり、工程を変更したりした際、ちゃんと品質が保証されるかどうかのチェックもすれば、不良が発生した場合の原因の追求と対策の徹底もおこないます。クレーム処理もおこないます。品質という観点ですべての業務を管理し、改善を促すセクションなわけです。必要なら取引先への公差変更の依頼も私たちがおこないます。技術上、取引先が提示してきた公差にどうしても入らないと判断された場合、その変更をお願いするわけです。
変更するにはそれなりの理由がなくてはいけません。データというか事実の裏付けが要ります。それを用意するのも私たちの役割の一つ。取引先はもちろん、社内のあらゆる部門と連携し、しっかりした品質の製品を作っていくのに必要な一切の業務をこなしていくのが私たちの使命なわけです。品質とはひとりでに自然と生まれてくるものではありません。自分たちの力で作り出していくもの。その中心的な存在として活動しているのが私たちのような品質保証の人間なわけです。「この工法でちゃんと品質が確保されるの?」なんてことをずけずけ言うわけですから他の人間にとっては煙たい存在でしょうが、そうした苦労を補ってあまりある手応えを感じています。